ギフトECとは?市場規模や構築のポイント、売上アップに必要な7機能を解説

ギフトECとは?市場規模や構築のポイント、売上アップに必要な7機能を解説

ギフトECの構築も「HIT-MALL」で

ギフトECの構築もHIT-MALL

のし・ギフトラッピング、分割配送、複数配送機能など、ご要望に応じたギフト向けECサイトの構築も「HIT-MALL」なら可能です。まずは、お気軽にお問い合わせください。

ギフトECの構築について相談する

EC市場における注目ジャンルの1つである「ギフトEC」。お中元やお歳暮といったフォーマルな贈り物に加え、近年は誕生日や節目の記念日、お祝いなど身近な人に贈るカジュアルギフトのトレンドも盛り上がっています。

ただ、ギフトECのビジネスモデルは一般的なECサイトとは異なり、ギフトラッピングや熨斗(のし)対応、分割配送、店頭受取など、ギフトならではの機能やサービスが欠かせません。

そこで今回は、ギフトECで売上を伸ばすために必須の機能と、ギフトECサイトを構築する際のポイントを解説します。

弊社のECサイト構築システム「HIT-MALL」で数多くのギフトECサイトを構築してきた知見を踏まえたものですので、これからギフトECを始める事業者さまや、ギフトECの課題に直面している事業者さまはぜひ参考にしてください。

ギフトECの市場規模は推定8,882億円(2021年)

国内のギフトEC市場は現在、どの程度の規模があるのでしょうか。ギフト市場全体の金額と、国内のEC化率(小売市場全体に占めるECの割合)から推定してみましょう。

矢野経済研究所が公表している調査レポートによると、2021年の国内ギフト市場は10兆1,165億円でした。ここ数年の市場規模を見てみると、2020年には新型感染症流行に伴う巣ごもり状況が発生したせいか、前年を割り込む結果が出ていますが、続く2021年や2022年の見込みではそれぞれ前年を超え、回復傾向にあります。

2021年の国内のEC化率は8.78%でした(※2021年における物販分野のEC化率、経済産業省の調査より)。先ほどのギフト市場の金額にEC化率を掛けると、ギフトECの市場規模は推定8,882億円になります。おおざっぱな計算ではありますが、ギフトECの市場は数千億円規模に達しているのは間違いなさそうです。

ギフトECサイトの売上アップにつながる7つの機能

ギフトECサイトに求められる機能やサービスは、一般的なECサイトとは大きく異なります。ギフトラッピングや熨斗(のし)、名入れ、複数の配送先設定、店頭受取サービスなど、ギフトECサイトの売上を伸ばす上で特に重要な7つの機能を紹介します。

1. ギフトラッピング・熨斗(のし)対応

ギフトECではギフトラッピングや、熨斗(のし)への対応が必須です。ECサイトの注文画面で包装紙や掛け紙(のし紙)、リボンなどの種類を選択できるフォームを作ると良いでしょう。

名入れ機能は送り主の名前を記載できるのはもちろんのこと、連名でも記載できるようにするなど、痒いところに手が届くサービスを提供するとリピート率の向上や口コミ拡散につながります。

2. メッセージカードの同梱

ギフトECの利用者の中には、商品と一緒にメッセージカードを同梱したい人も少なくありません。ECサイトの注文画面でカードの種類を選択し、好きな文章を指定できるメッセージカードサービスを提供すれば、一般的なECサイトと差別化を図れます。

3. 倉庫から複数の送り先への「分割配送」

ギフトの商品は、受注後にメーカーの倉庫からエンドユーザー(送り先)へ直送する場合もあります。そのため、商品ごとに別々の倉庫から、複数のエンドユーザーへ荷物を配送する「分割配送」の仕組みが不可欠です。

特に、企業がお中元やお歳暮などの商品を注文する場合、1社で大量に購入します。法人が使いやすい注文フォームを作るのはもちろんのこと、分割配送の仕組みがなければ大口の法人需要を取り込むのは難しいでしょう。

分割配送を実現するには、ECサイトの受注管理システムと各倉庫のシステム(WMS)をつなぎ、商品ごとに出荷地や納期、配送先を設定できるプログラムを組むことが求められます。分割配送の仕組みはECシステムをカスタマイズするか、フルスクラッチで構築するのが一般的です。

4. 店頭受取サービス

ギフトECサイトで購入した商品を、店頭で受け取りたい消費者もいます。例えば、知人や親戚などの家へ行く際の手土産をECサイトで買って、当日、行きがけに商品を店頭で受け取りたいというニーズもあるでしょう。

実店舗を持つ企業や百貨店などは、ギフトECサイトの配送方法の選択肢に「店頭受取」を加えることで、ユーザーのニーズに応えることができ、売上アップにつながります。

5. 催事やポップアップストアとの連携

ギフト向けの商品は、催事やポップアップストアで販売することもあると思います。その際、店頭の在庫情報とECサイトを連携すれば、催事やポップアップストアの商品をECサイトから注文できるようになります。

6. 自家消費用やお試し商品のニーズに対応

ギフトECサイトの利用者の中には、自分のために商品を購入する人も少なくありません。いわゆる「自分へのご褒美」としてギフトECサイトを利用する消費者も増えているようです。

自家消費のユーザーが利用しやすいように、簡易なラッピングを選択できるようにしておくと、ECサイトの売上を底上げできるでしょう。

また、ギフト商品を探しているユーザーの中には、まずは自分で買って商品を確かめたいと考える人もいます。特に食品は、お歳暮やお中元、母の日、父の日といったプレゼント需要が高まるシーズンの数カ月前に、通常商品をバラ売りにした「お試し用の商品」などを販売すると新規顧客の獲得が期待できます。

7. セミオーダーでオリジナル商品を販売

セミオーダーによって「特別感」や「オリジナル感」がある商品を販売することも、ギフトECの売上を伸ばすポイントです。

例えば、「誕生日ケーキやクリスマスケーキのデコレーションを選択できる」、「ペンダントヘッドにつけるストーンの組み合わせをカスタマイズできる」、「財布や時計など小物類のパーツを選べる」といったネットショップが実際にあります。セミオーダーの商品は、贈る相手に合わせてオリジナルのプレゼントを買いたいユーザーから人気です。

商品選びを失敗したくない消費者の購入を後押しする方法

ギフトECサイトで買い物をするユーザーは、「商品選びで失敗したくない」という気持ちが自家消費と比べてはるかに強くなります。ですから、商品の細部まで分かる写真をECサイトに掲載するのはもちろんのこと、ラッピング後の写真を載せて商品が手元に届いたときのようすをイメージしやすくすることも大切です。

「商品選びで失敗したくない」という思いが強いユーザーは、ECサイトに掲載されている商品数が多すぎると、どれを選べば良いか分からなくなってしまい、ECサイトから離脱しやすくなると言われています。その対策として、ECサイトのトップページの目立つ場所に「一押し商品」や「売れ筋商品ランキング」などのバナーを貼り、「買って間違いない商品」を明確に訴求した結果、コンバージョン率が上がった事例もあります。ギフトECで売上を伸ばすノウハウとして覚えておいてください。

ギフトECに合ったECサイト構築システムとは?

これまで紹介してきた機能やサービスを実現するには、ギフトECに強いECサイト構築システムをベースとして使い、ある程度のカスタマイズを行うことが必要になります。

ECサイトを構築する方法としてASPショッピングカート(共通のECプラットフォームを複数のEC事業者が利用するシステム)を使う企業は多いですが、ASPショッピングカートの機能は一般的なネットショップ向けであることが大半なので、ギフト特有のきめ細かいサービスを実現することは難しいと思います。

また、ASPショッピングカートはカスタマイズを行えない製品がほとんどなので、ユーザーが求める機能やサービスを実現できなかったり、サービスを提供するためにEC事業者側の運用の手間が増えたりするデメリットが想定されます。

ギフト向けECサイトと一般的なECサイトはビジネスモデルがそもそも異なるため、ギフト向けECサイトを本格的に事業化するのであれば、ECパッケージシステムを使ってギフト専用のECサイトを構築することを強くお薦めします。

ニーズの変化に対応できる「拡張性」が不可欠

ギフトECのニーズは時代とともに変化するため、ECサイトの機能やサービスを随時バージョンアップすることも必要です。

ECサイトを立ち上げる際は、将来バージョンアップすることを想定し、拡張性の高いECサイト構築システムを使うことも重要です。事業の成長に合わせて機能やサービスを拡張できるECサイト構築システムを選んでください。

ギフトECの運用を熟知したシステムベンダーに相談する

ギフトECサイトの構築や運用には、ギフトECならではのノウハウが求められます。ECサイトの構築をシステムベンダーに委託する際は、ギフトECのサイト構築の実績がある会社を選びましょう。経験豊富なシステムベンダーと組むことで、質の高い要件定義を行えますし、構築がスムーズに進んで開発期間も短くなり、結果的に予算を抑えることにもつながるはずです。

本気でギフトECを事業化するならギフト専用のECサイトを立ち上げるべき

ギフトECサイトをすでに運用していて、さまざまな課題に直面しているEC事業者も多いかと思います。

特に、ECモールやASPショッピングカートを使ってギフトECを手掛けているEC事業者の中には、「新しい機能を追加したいが、カスタマイズできない」「顧客から要望の多いサービスを導入したいが、既存のシステムでは実現できない」といった悩みを持つケースも多いようです。

既存のシステムの範囲内で出来るサービスを提供し、後はマンパワー(手作業)でカバーするというのも解決策の1つだと思います。

しかし、ギフトECの競争がこれから激しくなっていく中で、質の高いサービスを提供するには、ギフト専用のECサイトを構築することが必要ではないでしょうか。特に、百貨店やリアル店舗を持つ専門店が、店舗と同等のサービスをECでも提供したいのであればギフト専用のECサイトが必須です。

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ギフトEC強化を検討しているEC事業者をサポートします

アイテック阪急阪神はECパッケージシステム「HIT-MALL」を使い、数多くのギフトECサイトを構築してきました。サイト構築の無料相談も行なっていますので、ギフトECサイトの構築を検討している企業様は、お気軽にお問い合わせください。