ECサイトの商品登録と画像加工のポイント!運用代行のメリットも

ECサイトの商品登録と画像加工のポイントと運用代行のメリット

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ECサイト運用担当が知っておきたい運用業務の全体像

ECサイト運用担当が知っておきたい運用業務の全体像

運用業務の全体像を把握することで、業務の優先順位が分かりやすくなり、目的やゴールを理解しやすくなります。本記事では、EC担当者が知っておきたいECの運用業務の概要を解説します。

ECサイトを運用していく上で、欠かせない運用業務の1つが「商品登録」です。

画像や原稿など必要な素材をそろえ、自社ECサイトのガイドラインに沿ったコンテンツを登録するのが主な業務ですが、それに加えて商品画像の加工やカテゴリ登録、SEO(検索エンジン最適化)を意識したキーワード設定など、工夫次第でECサイトの売上アップにつながるポイントがたくさんあります。

そこで今回は、ECサイトの商品登録の業務内容の概要と、商品登録担当者に押さえておいていただきたい売上を伸ばすためのノウハウを解説します。

もし、EC運用業務の全体像を掴んでおきたい方は「ECサイト運営担当が知っておきたい運用業務の全体像」をご覧ください。

ECサイトの商品登録業務

1. 商品ページの原稿を作成する

商品ページに掲載する商品名やキャッチコピー、商品説明文、スペック(価格、数量、容量、サイズ、素材、生産国など)などの原稿を作成します。メーカーから商品を仕入れている場合は、仕入先から商品情報を取り寄せる場合もあります。 ECサイトに掲載する商品画像や説明文、サイズ表記などの商品情報を作成する業務「ささげ」について、詳しくは「ECサイトの「ささげ」とは?|5分でわかるEC用語」を参考にしてみてください。

2. 画像を手配し、加工する

商品ページに使う画像を手配します。自社で商品を撮影するかメーカーから商品画像を取り寄せてECサイトに使う画像を用意し、ECサイトのガイドラインに合わせてリサイズやトリミング、データ圧縮などを行います。

3. カテゴリ登録を行う

原稿と画像がそろったら、それらを管理画面から登録します。その際、商品ごとにカテゴリ登録を行い、お客様が探しやすいようにしましょう。商品によってはおすすめ商品への掲載や、セール用のカテゴリなど複数カテゴリへの紐付けも必要です。ECシステムに合わせて調整しましょう。

関連商品を表示させる場合は、商品マスタに登録するか、レコメンド機能による自動表示を設定します。また、サイト内検索機能がある場合は、商品が正確に表示されるように検索キーワードを設定しましょう。

4. 表示確認を行い、公開/非公開の日時を設定する

商品情報を登録したら、掲載内容に誤りがないか確認するのも大切です。商品ページを公開する前に必ず表示チェックを行いましょう。商品ページの公開/非公開の日時を設定できる場合は、公開日と掲載終了日を設定し、商品登録の業務は完了です。

統一感があり重くない商品画像に加工する

商品ページに掲載する画像を加工して、顧客が商品を買いたいという気持ちを高めるような商品画像を制作するのも商品登録における重要なポイントです。

まずチェックすることは、

  • ●商品画像が統一されていて見やすいか
  • ●商品画像の表示速度は遅くないか
  • ●商品画像に顧客が知りたい情報があるか

です。

トリミングや色調補正によって画像に統一感を出すことで、顧客にとって見やすいサイトになります。商品ページの表示速度が遅いと顧客はそのページから離脱しやすくなるので、画像1枚あたりのデータ量を減らし、表示速度を上げることも重要です。ECサイトの商品ページには画像をたくさん使うため、ページの表示速度が遅くならないように注意してください。

主な画像加工の方法

●商品画像に統一感を出す方法

  • リサイズ・・・ECサイトの表示規格に合わせて画像のサイズを変える
  • トリミング・・・商品が適切な大きさで表示されるように画像を切り取る
  • 白抜き・・・商品の輪郭を切り抜いて背景を白にする
  • 明るさ補正・・・商品画像が暗すぎる、明るすぎるといった場合に補正する

●商品画像の表示速度を速くする方法

  • データ圧縮・・・見た目のクオリティを落とさない範囲でデータ量を圧縮する

商品ページに「顧客が知りたい商品情報」を書く

ついつい自社が感じている商品の魅力を盛りだくさんに伝えがちですが、商品説明文には「顧客が知りたいこと」を書くことが、顧客の購入意欲を高め、コンバージョン率を向上させる重要なポイントです。

例えば、食品なら原産国や消費期限、ユーザーレビューなどの記載は効果的ですが、「○年の実績」「高品質・低価格」など商品の具体的な説明ではない表現は、それほど重要な情報ではないかもしれません。アパレルの場合も自宅での洗濯の可否など、実際に使う消費者が気になる情報を書くことでコンバージョン率の向上につながります。

では、「顧客の知りたいこと」は具体的にどう調べたらよいでしょうか?まずはカスタマーサポートに寄せられた問い合わせの内容を分析し、頻繁に寄せられる質問への回答を商品ページに盛り込むなど、顧客の疑問を解消することを意識してください。

顧客のニーズを把握する上で、「サジェストワード」も役に立ちます。サジェストワードとは、Googleなどの検索エンジンの検索ボックスにキーワードを入れたとき、ボックスの下に表示される関連キーワードの組み合わせのこと。検索でよく使われるキーワードの組み合わせが表示されるため、顧客が知りたい情報の参考にすることができます。

カテゴリ登録とキーワード登録で商品を探しやすくする

ECサイト内で商品を探しやすいように、商品の種類やブランドなどでカテゴリを分類し、商品ごとにカテゴリ登録を行うことも重要です。例えば、ギフト商材であれば、「スイーツ」「飲料」などのアイテムカテゴリの他に、「予算別」のカテゴリを用意したり、親戚や上司などの「贈る相手・シーン」別のカテゴリを作成すると、顧客も商品を選びやすくなります。

また、サイト内検索機能を備えている自社ECサイトでは、顧客が様々なキーワードで検索した場合でも見つけられるように、複数の検索用キーワードを予め登録しておく必要があります。商品は「帽子」でも、顧客は「キャップ」や「ハット」「ニット帽」など、様々な検索キーワードで探されることがあるため、事前の準備が必要になります。

SEOを意識した商品名や説明文に

ECサイトの商品ページに登録する商品名(タイトル)は、検索エンジンからの流入を意識することも大切です。

自社ECサイトの検索エンジン対策として、商品ページのタイトルタグやディスクリプション、見出しなどに重要なキーワードを入れることはもちろんのこと、商品の説明文にも適切にキーワードが含まれるようにします。その際、キーワードの羅列ではなく、自然な文章になるよう注意が必要です。

昨今の検索エンジンは単に「キーワードがどれだけたくさん含まれているか?」ではなく、「検索者のニーズに応える情報がそのページにあるか?」「検索者が困っていることを解決する答えがそのページにあるか?」を行動の文脈から理解するよう進化しています。

例えば、商品の活用シーンを具体的に説明したり、先の章でも言及したよくある問い合わせを活用したりして、「顧客が知りたい商品の情報を書く」ことが検索エンジンの評価を高め、検索順位を上げる最初の一歩です。

検索されやすいキーワードの調べ方

商品名や商品説明文には、顧客がECサイトで商品を探すときに検索で使うことが多い単語を入れると効果的です。

具体的には、商品の一般名称(ワイシャツ、ワンピースなど)と一緒に商品の色や形状、性別を入力する顧客は多いです。また、「ギフト用」や「普段使い」といった用途を表す単語や、「入学式用」や「結婚式用」といった利用シーンを表す単語、「お花見」や「ハロウィーン」のような季節イベントに関連する単語の組み合わせもよく使われます。

Google検索のサジェストワードを確認し、検索ボリュームが多い単語の組み合わせを調べることや、共起語検索ツールなどにより事業者が想定していなかった検索キーワードを見つけることもできるため、ぜひ活用してみてください。

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商品登録数が多いならアウトソースも活用

ECサイトの取扱商品数が多いと、商品登録の作業量は膨大になります。登録するデータを取り違えないように確認したり、画像を加工したりと、緻密な作業を長時間続ける集中力も求められます。

カテゴリの分類やキーワードの選定など、マーケティングやプロモーションに関わる業務は社内で行うことが望ましいですが、画像加工やデータの流し込み、表示チェックなどの業務に手が回らない場合には、アウトソースしてリソース不足を補うことも一つの選択肢です。特に、取扱商品数が多く商品サイクルが早いECサイトを運用している場合には、商品登録をパートナー企業に委託することで業務効率が上がるはずです。

実際、画像処理が間に合わず、ECサイトオープン1週間前に画像処理をアウトソースして、リリースに間に合わせた事例などもあります。事例に登場するHIT-MALLは様々な業種のECサイトのマーケティングやプロモーションの代行実績があり、部分的なアウトソーシングの相談も可能です。

アウトソースをうまく活用して、空いたリソースをマーケティングやプロモーションなどの施策に集中し、売上アップにつなげてください。

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